週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #ドラと毒親

「GWでもパチンコ」「娘は祖父任せ、息子は家に放置」…GWに絶対帰省しない毒親サバイバー「母親がいなかったGW」の苦い記憶

7分で読める
ドラえもんがいなければ、母親だけでなく、家族という概念すら理解できていなかったという筆者(写真:筆者撮影)
2/4 PAGES

あれはまさにゴールデンウィークの頃だった。帰宅し、自室にいた母親に「ママってママなん?」と実に意味のわからない質問をしたところ、「ほうよ、ママがママなんよ?」と返事が返ってきた。このとき、ようやくこの人間が自分の母親である事実を認識できた。それまでずっと母親のことを「家にいる怖い人」だと思っていたのだ。これが自分の母親なのか! と気づいた衝撃は未だに忘れられない。

これまでの東洋経済オンラインにて連載している「ドラと毒親」シリーズで書いてきたとおり、筆者は母親から割とエグめのネグレクトを受けてきた。両親が喧嘩をすると母親が物を投げるので、机の下に隠れて兄と抱き合って震える夜も少なくなかった。だからこそ、「家族」の概念はドラえもんに教えてもらってきたのだ。

ドラえもん映画に登場する「ママ」と自分の「母親」が違いすぎる

父と兄と観に行ったロボット王国のメダル。劇場でねだって買ってもらった宝物だ(写真:筆者撮影)

物心ついたころ、筆者が「家族」を知るきっかけとなったのは、2002年公開の「のび太のロボット王国(キングダム)」だった。人生ではじめて映画館で観たドラえもん映画のため、非常に思い出に残っている。本作は、歴代ドラえもん映画の中でも特に「親子愛」をテーマにした作品だ。ネタバレになるので詳しく説明できないが、観終わると「ママに会いたくなる映画」でもある。

未来デパートに掲示されていたロボット王国のポスター。「王国」と書いて「キングダム」と読む(写真:筆者撮影)

ロボット王国のあらすじを紹介しよう。

のび太が未来デパートで頼んだ大量のロボットにまぎれて運ばれて来たことで出会ったのは、ロボットの少年・ポコ。ドラえもんでも修理できないほどの怪我をしていたため、ポコが生まれた場所で修理してもらうことに。タイムマシンでポコの故郷に向かう道中、ポコを狙うロボットに襲われてしまう。どうにか不時着してたどり着いたのは、人間とロボットが暮らす「ロボット王国」だった。

かつては人間とロボットが協力し合って平和に暮らしていたその国では、人間の命令にのみ従うようロボットの感情を奪う手術がおこなわれていた。そんな中、修理してもらったポコと共に、離れ離れになってしまったというポコのママ・マリアを探すための大冒険がはじまるーーというストーリーだ。

未来デパートで掲示されていたロボット王国のワンシーン。ドラえもんはロボットと殺し合いをさせられている(写真:筆者撮影)

次ページが続きます:
【ゴールデンウィーク期間中も、母親はパチンコに精を出す】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象