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終活は誰のモノ?終活は終活でないから役に立つ…ほんとうの死とは無関係な行為がもたらす幸せ

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死に直面したら誰かに遺産をくれてやってしまうかもしれない…(写真:buritora / PIXTA)
  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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INDEX

前々回のシュウカツの話の続きである。

今度は、就活ではなく終活である。

就活はすべての人を不幸にする。終活は、終活業者を幸せにするが、終活事態が本人を幸せにするわけでない。

しかし、終活をしている人は幸せだ。

つまり、「終活は人を幸せにしないが、終活をしている人は幸せである」というクレタ人のパラドックスのようなことが成立している。

しかし、「終活をしている人は不幸であるが、終活はその人を幸せにする」ということも言えるかもしれない。

どういうことか。

終活が役に立たない4つの理由

まず、前者については、就活の回で書いた通りで、終活をしている人は、将来のことを実はいっさい考えず、今だけを見て生きているから幸せ者だ、ということである。

それは、死についてまったく考えていないために、ほんとうの死とは無関係に終活をしているのである。

彼らは、将来のことをまったく想像できていない。100%、今のこと、目の前のことしか、感じていない。だから、ほんとうの死の匂いのしない行為、ほんとうの死とは無関係な行為をすることによって、今の行動だけについて感じることとなり、今だけを生きることになり、だから幸せなのである。

しかし、実際に死に直面した時には、彼らの「終活」として行っていたことはほとんど役に立たない。それには4つの理由がある。

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