その多くは、各時代のフラッグシップモデルをベースとしてエンジンをパワーアップ。さらに特別なエクステリア・デザインやインテリア・デザインを施すことで、世界中のランボルギーニ・ファンや富豪を喜ばせてきたといっていい。
では、25年に登場したフェノメノとは、どのようなモデルだったのか。そのコンセプトを語ってくれたのはランボルギーニ・チェントレ・スティーレの責任者、ミティア・ボルケルト氏である。
「フェノメノのミッションはハイパーエレガントです。つまり、日本であれば銀座に出かけるのにも使えるし、サーキットに持ち込んでも絵になる。そうしたエレガントさを表現するために、ボディーがやや長く見えるデザインを採り入れました」
ボルケルト氏が考えるハイパーエレガントの定義
ハイパーとはスーパーを上まわる表現で、自動車の世界ではスーパーカーを越える存在としてハイパーカーという呼び方が用いられる。当然、性能もスーパーカーを上まわるので、スーパーカーよりもさらに過激なデザインとされるのが一般的だが、フェノメノは、あえて「過激さ一辺倒」とするのではなく、街の景色にもすんなりと溶け込むエレガントな要素を採り入れた。それがハイパーエレガントの意味するところであると、ボルケルト氏は教えてくれたのだ。
そうは言っても、フェノメノで銀座に買い物に出かけるオーナーは、間違いなくミリオネアを越えるビリオネアだろうし、そんな彼らにしても、これほど高価なスポーツカーを都会で走らせるにはそれなりの覚悟が必要となるはず。なにしろフェノメノの価格はおよそ300万ユーロ、つまり5億5000万円ほどもするのだ。
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【なぜ数億円のクルマが即完売になるのか】
