1963年に設立されたランボルギーニは、創業者のフェルッチオ・ランボルギーニが72年に株式を売却して以降、そのオーナーシップは投資家や自動車メーカーの間を転々としてきた。しかし、98年にフォルクスワーゲン・グループ傘下のアウディが買収したことで資本関係は安定。さらにアウディとの交流を図ることで技術力の点でも目覚ましい進歩を遂げた。
ヴィンケルマン氏が指摘した“2007年”という年は、アウディが買収してちょうど10年目にあたる。商品開発や生産も軌道に乗り、自分たちの実力を再評価するにはちょうどいい時期だったのだろう。アウディ傘下となったランボルギーニにとって初となるフューオフモデル「レヴェントン」は、こうした背景のもとで誕生したのである。
2007年から定期的に発表されるフューオフモデル
07年のフランクフルトモーターショーで発表されたレヴェントンは、当時のフラッグシップモデルである「ムルシエラゴLP640」をベースとして、社内のデザイン部門であるチェントロ・スティーレの手による特別なスタイリングが与えられたフューオフモデル。世界限定20台が生産されたが、税抜き100万ユーロ(当時の為替レートで約1億6000万円)という高額にもかかわらず、発表の段階で20台がすでに完売していたとされる。
この成功に気を良くしたランボルギーニは、09年にはレヴェントンのオープントップ仕様である「レヴェントン・ロードスター」をリリース。10年に「セストエレメント」を発表すると、それ以降も「ヴェネーノ」(13年)、「チェンテナリオ」(16年)、「シアン」(19年)、「シアン・ロードスター」(20年)、「クンタッチLPI800-4」(21年)、「フェノメノ」(25年)といった具合に、次々とフューオフモデルを世に送り出してきた。
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【2025年に登場したフューオフモデル「フェノメノ」】
