「独立系生保の設立? 出口さん、それは無理ですよ」
2006年当時、誰に会ってもそう言われ、止められた。戦後の生命保険業界は鉄のカーテンに守られた護送船団方式。新規参入、それも「独立系」の会社が免許を取得するなど、常識では考えられないことだった。
免許取得までの1年半は、まさに金融庁とのせめぎ合いだった。金融庁の担当者は非常に優秀でまじめ。だからこそ、前例のないものには極めて慎重に構える。山のような質問状に対し、逃げ隠れせず真正面から答え続けた。
このとき最も大切にしていたのは、正直に経営する、ということだった。
日本の生命保険業界のタブーに踏み込んだ
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