週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #浪人したら人生「劇的に」変わった

「勉強できても人気者にはなれない」頭いいキャラ→盛り上げキャラに変えた結果《3浪》医学部受験YouTuberの混迷

9分で読める
3浪を経て和歌山県立医科大学医学部医学科に合格した桃白白さん
3浪を経て和歌山県立医科大学医学部医学科に合格した桃白白さん(写真:桃白白さん提供)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

結局、共通テストで637/900点を取ったうえで、和歌山県立医科大学に出願するも足切りにかかり、関西医科大学・大阪医科薬科大学にも不合格。

我流はよくないと反省した桃白白さんは、「ここまできたらやるしかない」という気持ちで2浪を決め、河合塾神戸三宮校に入りました。

YouTubeを始めた2浪目

2浪目が、桃白白さんにとって「人生で一番勉強した1年」でした。1日12時間の勉強を継続し、苦手科目から逃げずに弱い自分と向き合うことを意識しました。それでもモチベーションの下がる時期が訪れ、そこで始めたのがYouTubeへの動画投稿でした。

「今までの自分は周りの目を気にしてばかりでしたが、浪人中はどこにも所属していないから、YouTubeチャンネル『桃白白』を始めることができました。

模試の成績を動画で公開すると、視聴者から応援のコメントが集まるようになりました。それが勉強のモチベーションになりましたね。勉強ライブ配信も始めると、予備校の友人たちも見てくれるようになりました。一緒に勉強してくれる人も出てきたんです。今まで怖くて人前で発言できなかった自分が、自分の行動が周囲に影響を与えられると初めて実感できた瞬間でした」

模試の成績は着実に伸びていき、全国統一プレ・全国統一記述でA判定を獲得。しかし、共通テスト本番では795/1000点にとどまり、リサーチではD・E判定ばかり。前期の富山大学医学部医学科は不合格に終わります。

2浪目、夜勉強しているとき(写真:桃白白さん提供)

そこで彼は、中期で出願していた兵庫県立大学社会情報科学部に進学することになりました。

兵庫県立大学への進学は、親からの「2浪したんだから新しい世界を見てみては」という提案もあっての選択でした。しかし入学してみると、キャンパスで輝く学生たちの姿を目にするたびに、医師になりたいという気持ちが再燃していきます。

4〜5月まで通常通り授業に出ていた桃白白さんは、ついに休学を決意。父親も最初は反対しましたが、思いを伝え、了承を得ました。

「3浪目は戦略的な勉強を意識しました。この年は基礎はある程度固まっていると判断し、勉強時間が短くなる分実践力を身につけ、十分に本番の練習ができるようにスケジュールを組み直しました。家では小さい弟がいてあまり集中できないので、大学の図書館を勉強場所にしました。

それから11月にいくつかの大学の過去問を解き、2次試験の傾向が自分にピッタリだと感じた和歌山県立医科大学に志望校を絞りました」

次ページが続きます:
【3浪の末に和歌山県立医科大学に進学】

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象