「こんな素敵な住宅を建てた方にぜひ会いたいと思っていましたが、まさか本当にお目にかかれるとは思いませんでした。私は嬉しくなり、三井所さんに家の中も見ていただきました。
改装した2棟目については、水回りのカラフルなチェッカータイルの床を見て、『トイレを明るく楽しい雰囲気にする点など、私が思い描いていた使い方です』と言っていただけた。ぜひ彼らの思いを受け継いで使っていこうと思いました」
米津さんが富山に住むきっかけとなった母のパートナーは、すでに他界した。東京に住む母は高齢になり、心配事も増えてきた。米津さんがなるべく食事を持って訪ねたり、外に連れ出したりしている。
「母は都会が好きで、ネオンのない場所は好まないのですが、母のパートナーは東京に住みながらも、富山を心のふるさととして大事にしていたようです。今思うと、パートナーが持っていた人形や本など、富山ゆかりのものがいつくもありました。お酒を飲むと歌っていたのも五箇山に伝わる民謡でした」
外国人観光客を受け入れたい
まもなく2拠点生活を開始してから5年が経ち、五箇山にもだいぶ慣れてきた。
五箇山の合掌造りは飛騨高山の白川郷と並んで世界文化遺産になっていることから、外国人観光客も多く訪れる場所だ。今後は宿泊所にたくさんの海外観光客を迎えていきたいと考えている。
「海外の方とは仕事柄コミュニケーションをとってきましたので、ぜひ宿泊所で外国の方々を受け入れていきたいと思っています。以前、泊まっていただいた僧侶の方が、『100歳どころか今後は120歳まで生きられますよ』とおっしゃっていました。ぜひ私も120歳とまではいかなくても、100歳までは社会参加し続けたいと思っています」
2拠点生活により、心身ともに充実した生活を送る米津さん夫妻。暮らし方は人それぞれで、正解はない。人生が豊かになるにはどうすればいいか。それぞれが考え実行することで、その答えは見えてくるはずだ。
