鳥刺し好きの鹿児島人は、だいたい「ここで買う(食べる)」と店を決めているようだ。筆者も決まった店で購入し、鹿児島の甘い醤油と、にんにくや生姜のすりおろしをつけて食べる。もちろん、お供は芋焼酎のお湯割りだ。外で食べるなら、鹿児島空港から車で15分の「地鶏の里 永楽荘」がおすすめ。鮮度抜群の鳥刺しだけでなく、黒牛、黒豚もいただける。
「熊本発祥」の饅頭に行列をつくる
最後は、甘いもので締めることにしよう。
観光客にも人気の「しろくま」は地元民にも人気のかき氷だ。夏は専門店に行列ができている。だが、筆者は店に並んで食べることはない。実家の冷凍庫には、夏になると「ボンタンアメ」で有名なセイカ食品のしろくまのカップアイスが入っていたからだ。
「かるかん(軽羹)」も観光客に人気のお菓子である。多くの鹿児島人にとっては高級なお菓子で、贈答品のイメージが強いのではないだろうか。自分で買うことは少ないが、もらうとうれしい。県外出張時の手みやげとしても重宝している。
かるかんには餡なしと餡入りがあり、前者は「かるかん」、後者は「かるかん饅頭」とよばれる。子どものころは断然餡入り推しだったが、大人になり、餡なしもおいしいと思うようになった。
今回はせっかくなので、しろくま・かるかん以外で、鹿児島人に人気のお菓子を紹介しよう。それが鹿児島の繁華街、天文館にある「蜂楽饅頭」。いわゆる今川焼きだ。味は「黒あん」と「白あん」の2種類があり、価格は1個120円。持ち帰り用の窓口にはいつも長い行列ができている。
鹿児島人にこれほど愛される蜂楽饅頭だが、じつは熊本県水俣市が発祥だ。鹿児島天文館店は1959年に開店。物心ついたときから見ているので、筆者はこのあいだまで鹿児島の名物だと思いこんでいた。
持ち帰って皮がしっとりしたタイミングでいただくのもいいが、店内でサービスの緑茶とともに、焼き立てをいただくのもまた格別だ。「熱いので気をつけてください〜」という声かけとともに出された饅頭は、外はカリッ、中はむっちりとしている。120円で幸せになれることうけあいだ。
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【5月の節句に欠かせない「あくまき」】
