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「祖父に預けたヒヨコが"鳥刺し"に」「フェリーに乗ったら即うどん」…ジモト民が《黒豚・黒牛より愛する》鹿児島グルメ

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鹿児島
鹿児島人として、ぜひ県外の人に食べてほしい両棒餅(ぢゃんぼもち)。こちらは「平田屋」のもの(写真:筆者撮影)
  • 横山 瑠美 ライター・ブックライター
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黒豚も同様だ。わが家では、鹿児島県産豚肉の切り落としやバラ肉の出番が断然多い。

「松風」の鹿児島黒牛の焼肉。鹿児島市街地から車で40分ほどの場所にある(写真:筆者撮影)

ちなみに、鹿児島には黒牛と黒豚に次ぐ“第3の黒”黒さつま鶏もある。藩政時代から闘鶏用に飼育されてきた薩摩鶏と他品種とを交配して2006年に開発されたそうだが、筆者は残念ながら一度も食べたことがない。

とんかつは普段も食べる肉料理

このように、鹿児島人だからといって「黒○○」の肉を毎日のように食べているわけではないのだ。

だが、普段からよく食べる肉料理もある。それがとんかつだ。

筆者がよく行くのは「とんかつ竹亭」。鹿屋市の本店のほかは、鹿児島市に2店舗、霧島市に1店舗の4店舗しかなく、鹿児島市の2店舗も郊外にあるため、車でないとアクセスしにくい。そのためか、竹亭はいつ行っても地元客でにぎわっている。

開店前から行列ができ、営業中もお客さんがひっきりなしだ。仕事中のサラリーマン、子連れのファミリー、老夫婦、若いカップルなど、客層は幅広い。最近は県外ナンバーの車もちらほら見かける。評判が県外にも轟いているのだろうか。

人気の秘密は、何と言っても味のよさとリーズナブルな価格だ。鹿児島県産豚のロース肉を使った「とんかつ定食」は1200円。とんかつはやわらかくジューシーで、サクサクした薄づきの衣を噛み締めると肉のうまみが押し寄せる。胃腸の弱い筆者も、ここのとんかつはぺろりと完食できる。

ご飯とキャベツはおかわり自由。谷山店では、11〜12時に入店した人にはメンチカツのサービスもある。

1970年創業「とんかつ竹亭」。とんかつ定食は1200円。キャベツの奥に見えるのがサービスのメンチカツ(写真:筆者撮影)

黒豚にこだわるなら、天文館通電停から徒歩5分の「味のとんかつ丸一」をおすすめしたい。こんがりと揚がった迫力満点のロースかつは、ランチタイムなら1750円でいただける。昼時は行列必至のため、余裕を持って訪れたい。

「味のとんかつ丸一」は1983年創業。写真はロースランチ定食1750円。その大きさ、分厚さに一瞬ひるむが、さすがは黒豚。あっという間にお腹におさまるおいしさ。特製ソースと辛子をつけ、レモンを搾っていただくのが丸一スタイル(写真:筆者撮影)

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【「鶏は歩く野菜」と言われていた】

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