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サガンやダリが教えてくれた「他人と違うことの価値」、パリで暮らして知った"ユニーク"の凄み

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パリの夕暮れ
パリの夕暮れ(写真:Kaori / PIXTA)
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フランスでは肩書きよりも能力が問われますし、名刺にそれが表れています。日本のように、自分のポジションを肩書きとして書くのではなく、大半は職種だけを書くのがエレガントです。

とにかく能力重視のフランスなので、たとえば料理界では、11、12歳くらいからシェフに弟子入りをして、徹底的に現場のやり方を見て修行を積まなければいけないそうです。

最近の若い世代では、そうした中世の徒弟制度のようなやり方より料理学校に入る人が増えているようですが。何より自由を尊重する国なので、強い意志と才能、そして野心さえあれば、上昇できる社会に見えました。また一方では、職人の父の家業を継ぐ人も結構います。

サントノレ通りに住んでいた頃、通りの向こう側にパン屋があって、カーテンを開けると早朝から店主が忙しく働いているのが見えました。その店のショソン・オ・ポム(アップルパイ)が美味しくて、よく通ったものです。

店には8歳くらいの男の子がいて、時々両親を手伝っていました。

「坊やは大きくなったら、何になりたいの?」

あるとき客のマダムが、その子に聞いたことがあります。

「僕はパパみたいに、パン屋になるんだ」

とても自慢げに坊やがそう言ったのを覚えています。資格や学歴が先行するわけではないのです。フランスでは、好きな道を歩むことが何よりも大事なことのようです。

人との違いに誇りを持つ

他人と同じようにできないというのは、日本ではどこかネガティブなイメージがあるかもしれませんが、フランスではとにかくユニークで、どんなときも他人に似ないことをモットーにしている人が大多数です。

あるときスタイリストの友人が、ふざけて帽子を5個重ねて被って、バスティーユ広場周辺を歩いたことがありましたが、通行人は誰ひとりとして振り返らなかったことを思い出します。普通と異なる人に別段関心もないようだし、だから人目を気にする人も少ないのかもしれません。

たとえばお土産ですが、職場の全員に同じものを買うのが日本では普通ですけど、渡す相手がフランス人だったら、ひとりずつの個性を尊重し、数が多くなければ、別々に買ってあげる方がよろこばれると思います。

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【サルバドール・ダリとの出会い】

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