しみじみ思うのは、アメリカ軍とイスラエル軍によるイラン攻撃さえなかりせば、この春の日本経済はかなり有望だった、ということである。なんともトランプさんは余計なことをしてくれたもので、日本経済はヒト、モノ、カネが動き始めていて、賃上げも利上げも順調に進んでいたはずであったのだ。
「街角景気」は悪化、そろそろ「長期戦」の腹づもりを
明らかに悪化した経済指標と言えば、内閣府が4月8日に公表した「3月景気ウォッチャー調査」がある。景気の現状判断DIは2月の48.9から3月は42.2へ▲6.7pの下落。先行き判断DIに至っては、50.0から38.7へと▲11.3pもの下落となった。
思うに経済指標とは、すべからく「過去」を示すものである。そして未来は、必ずしも過去の延長線上にあるものではない。ゆえにわれわれは、経済指標というバックミラーに映る過去を参考にしながら、未来を思い描いてハンドルを握っていくほかはない。
どう考えてもこの先、イラン情勢が簡単に収まるとは思えない。そしてホルムズ海峡危機が長引けば、世界経済は確実に苦しむことになる。中東依存度の高い日本経済も、相当な打撃を受けるはずである。そろそろマインドセットを変えなければならない。つまり長期戦の腹づもりをしたほうがいい、ということである。
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【エネルギー補助金は今後も継続すべきだろうか】
