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7年ぶりの日本公演で「再始動したBTS」が見せた"スターの力" 着飾らない7人、会場のギミックで東京ドームを熱狂の渦に

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「BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN JAPAN」に行くと、BTSの魅力を改めて感じました(写真:(P)&(C)BIGHIT MUSIC)
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ラストを前に、SUGAも「あっという間の東京ドームだった。昔に戻ったような感じがした」と語っています。再始動を強調するのではなく、過去と現在が地続きであることを示すような言葉でした。

東京ドームがひとつの巨大セット化

熱量が一瞬で会場全体に伝わっていく。そんな空間をステージ演出も支えていました。

大型ライブ設計で定着しつつある360度ステージが組まれ、観客が四方からBTSメンバーを取り囲む形でライブが進行されました。いわば、どの席からでも熱量がダイレクトに届く構造です。東京ドーム全体がひとつの巨大なセットとして機能していたかのようでした。

東京ドーム公演の様子(写真:(P)&(C)BIGHIT MUSIC)

観客の視線の動きまで、織り込まれていたことも印象的です。どの席にいても“正面”が固定されず、メンバーの動きに合わせて視線が会場の中を移っていきます。その中で、観客もまた空間の一部として巻き込まれていきました。ライブを「観るもの」から「その場に巻き込まれるもの」へと変えていたように見えます。

また360度ステージの真上には、ぐるりと囲むように巨大モニターが設定されていました。ライブの模様をリアルタイムで映し出された映像は、モノクロやエフェクトを織り交ぜたミュージックビデオのような完成度。観客の視線を途切れさせません。

会場全体が一体となって大きな熱狂を生みました(写真:(P)&(C)BIGHIT MUSIC)

迫力ある一方で、ステージセット自体はいい意味でシンプルでした。かつて国賓を迎える宴の場でもあった慶会楼(キョンフェル)をモチーフにしながら、仰々しさはゼロ。随所にあった韓国の国旗を取り入れたデザインも強調しすぎていません。どこか、オリンピックの開会式を思わせるような佇まいです。過去と現在、ローカルとグローバルをつなぐという今回のテーマを、視覚的に伝えていました。

衣装にも、ふと驚かされました。途中で切り替わった彼らの格好はTシャツやトレーナーといった日常に近い装いです。作り込むのではなく、あくまでも自然体に引き寄せる。BTSらしさが表れているようでした。

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【累計26.2億インプレッション】

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