そして、大学卒業後は本格的に社会人生活をスタートさせた。
兼田さんが新卒で入った会社は、法人向けにマーケティング支援を提供するコンサルティング会社。学生時代のSNS運用代行などマーケティング支援の経験を存分に活かして、即戦力になれると思っていた。
しかし、そんな思惑は入社直後に無に帰した。
「最初に資料作成を任せていただいたんですが、もう全然ダメダメで。1ページ丸々バツ付けられたり、『このスライドで伝えたいことがわからない』って言われたり。最初は、まったく戦力になっていなかったと思います」
資料作成はクライアントワークの基礎中の基礎と言えるタスクだ。もちろん、兼田さんは個人事業時代にも経験していた。しかし、残念ながらそのレベルは十分とは言えなかった。
芸能の道を諦めた兼田さんにとって、「会社員でも自分は通用しない」という現実は、あまりにもショッキングなものだったに違いない。
支えてくれた仲間の存在
だが、兼田さんは決して諦めなかった。上司や先輩からもらったフィードバックは貪欲に吸収し、クライアントの事業についての理解が不足していると感じたら論文を読んで知識を深めた。
また、ミスをしたときに励まし合える同期の存在も、兼田さんの支えになった。
「仕事でミスしたときは同期と爆飲みすることにしていました(笑)。『質の低い資料を作ってゴミ増やしちゃったね(笑)』なんて言いながら励まし合って、とにかく仕事に食らいついていました」
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【就職して直面したショッキングな現実】
