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「吉沢亮や鈴木亮平の"激やせ"は称賛されたのに」《川口春奈の10kg減量》に賛否…男女で反応が真逆になる「理不尽の正体」

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川口春奈
川口春奈さんが7年ぶりに主演し、その役づくりが話題となっています(画像:映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』公式サイトより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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一方、男性の体型変化(特に体重の意図的な変化)は、まったく異なる意味の枠組みで処理される。

進化的に見て、男性の体型変化は「自己制御能力」「強さ」「意志の力」のシグナルとして解釈されやすい。つまり同じ「やせた」という変化でも、男性の場合は「自分の意志で身体をコントロールした=有能さの証明」として受け取られるのだ。

実際、カルガリー大学のナター教授らは2016年、「女性は男性に比べて、社会的・経済的に体重バイアスの影響を大きく受けること」「女性に課される体型の基準は複合的で矛盾しており、より厳しい監視下に置かれやすいこと」を、体型に関するバイアスと社会的・経済的格差の関係を論じた研究で指摘している(※3)。

半年間かけて20キロの減量を敢行。あまりに壮絶な激やせぶりが伝説となっている(画像:「TBSテレビ60周年特別企画 日曜劇場 天皇の料理番」公式サイトより)
『天皇の料理番』と同年に公開された映画『俺物語!!』では、役作りのために40日間で30キロ体重を増量させたという(画像:FOD公式サイトより)

「心配」の声は、脳に刻み込まれたプログラムのせい

川口春奈への「心配」の声は、悪意のあるものではない。むしろ多くは、純粋な心配と愛情から来ている。しかし、その「心配」は本当に川口本人のためになっているだろうか。

女優が全力で役に向き合い、「肉体的にも精神的にも全てを捧げる覚悟で取り組んだ」と語るとき、その努力が評価されるのではなく「体が心配」という反応で受け取られる——この構造は、当事者にとってどう映るだろうか。

吉沢亮が同様の壮絶な役作りをしたとき、最初に飛んでくる言葉は「役者魂」「さすが」だった。同じ覚悟と努力に対して、一方には称賛が届き、他方には心配が届く。

この非対称性は、個々の人の悪意ではなく、私たちの脳に刻み込まれた進化的なプログラムが引き起こしている。「女性の体型変化は不安要素として見る」「男性の体型変化は能力の証しとして見る」という無意識のメガネを、私たちは知らぬ間にかけているのだ。

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【「人類が何万年もかけて形成した進化的プログラム」だった】

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