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新年度が始まり、4月入社の新入社員にも、初任給が支払われる時期を迎えている。現在の新卒採用市場は「売り手市場」といわれ、企業間での人材獲得競争は一段と激しさを増している。
こうした中、学生が重視する指標のひとつである「初任給」は、企業が優秀な人材を引きつける要素となっている。実際、近年は多くの企業で初任給の引き上げが相次いでおり、人材確保のための競争が賃金面にも広がっている。
では、実際に初任給が高い企業はどこなのか。また、10年前と比べて大きく初任給を引き上げた企業はどこなのか。
東洋経済オンラインでは、『就職四季報』の最新データをもとに初任給が高い企業ランキングを作成した。さらに、10年前の水準と比較し、各社の初任給の増加率についても分析した。
初任給が高い企業、上位3社を詳報
初任給が高い企業のトップ3を見ていこう。
第1位はGMOペパボ。初任給は38万5000円でトップとなった。GMOインターネットグループ傘下のネットサービス企業で、東証スタンダードに上場している。注目すべきは初任給の伸び率だ。2016年4月時点では18万円だった初任給は、2025年4月には2倍超となり、増加率は113.9%に達した。
業績面では、2023年12月期に最終損益が6億2800万円の赤字となったものの、その後は回復基調にあり、2025年12月期には純利益8億7800万円と改善している。こうした業績回復も、積極的な人材投資が背景にあるとみられる。
第2位はディスコ。初任給は37万9000円と、1位とは6000円差の僅差で続く。半導体や電子部品の製造工程において、スマートフォンやPCに搭載される小型チップへと仕上げるための「切る・削る・磨く」精密加工装置を手がける。同分野で世界トップクラスの地位を確立している。
業績は売上高・利益ともに拡大が続いており、今後も成長が見込まれる。こうした背景から新卒採用にも積極的で、100人規模の採用を行っている。初任給は10年前の22万9000円から65.5%増と大幅に引き上げられている。
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【デジタル人材やグローバル人材への需要が高まる】

