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「1000人超の犯罪者が証言」 泥棒が諦める"面倒な家"の条件 防犯目線の物件選びを元大阪府警の警察官に聞いた

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折元洋巳さん
一人暮らしで知っておきたい住まい防犯について、専門家が解説します(撮影:桑田瑞穗)
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―― 犯人側も「ここならなじみやすい」と感じるわけですね。

折元さん:犯罪者って、自分が異物だとわかっているんですよ。だからこそ、異物として認識されにくい場所を好む。逆に、管理が行き届いていて、住民の目線が感じられる場所は嫌がります。

室内の広さや設備だけじゃなく、その建物全体がどう保たれているかも、防犯の大事な材料なんです。

(イラスト:いぢちひろゆき)

―― 一人暮らしだと、1階は避けたいという声も多いです。

折元さん:たしかに、1階は窓からの侵入リスクが高いので、そのままだと不安はあります。

でも、1階だから即ダメということではありません。窓に防犯フィルムを貼る、補助錠をつける、シャッターを使う。そうした対策ができていれば、かなり変わります。

1階って、出入りしやすいとか、荷物の搬入が楽とか、専用庭があるとか、メリットもありますよね。

だから、「1階だから避ける」だけではもったいないこともある。大事なのは、その部屋が“無防備な1階”なのか、“ちゃんと対策された1階”なのかを見ることです。

(撮影:桑田瑞穗)

設備名ではなく、「この家は入りにくいか」で選ぶ

内見では、つい「きれい」「広い」「便利」といったわかりやすい条件に目が向きます。もちろん、それらは部屋選びの大事な基準です。

でも折元さんの話を聞いていると、防犯もまた、安心して暮らすための“住み心地”のひとつなのだとわかります。

オートロック付きか、防犯カメラがあるか。そうした設備は判断材料にはなりますが、それだけで安心は決まりません。大切なのは、その建物や部屋が、外から見て入りやすくないか、目が届きにくくないか、そして“狙いやすそう”に見えないかどうかです。

新しい部屋を探すときは、間取図や設備欄だけではなく、共用部の見通しや周辺の人通り、玄関や窓まわりにも目を向けてみる。

そんなふうに「この家は入りにくいか」という視点をひとつ持つだけで、物件の見え方は少し変わるはずです。

●取材協力
折元洋巳さん(おりもと ひろみ)

一般社団法人 全国防犯啓蒙推進機構 理事長。元大阪府警の警察官として約20年勤務。留置場の看守時代に1000人以上の犯罪者の心理や手口に接した経験をもとに、防犯啓蒙や住まいの防犯対策に取り組んでいる。

取材・文/横内 梓

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