東洋経済オンラインとは
ライフ

「1000人超の犯罪者が証言」 泥棒が諦める"面倒な家"の条件 防犯目線の物件選びを元大阪府警の警察官に聞いた

15分で読める
折元洋巳さん
一人暮らしで知っておきたい住まい防犯について、専門家が解説します(撮影:桑田瑞穗)
2/8 PAGES
3/8 PAGES
4/8 PAGES
5/8 PAGES

―― 同じように「防犯カメラあり」も安心材料に感じますが。

折元さん:これも言葉の印象が強すぎるんですよね。

「防犯カメラ」と呼ばれていますけど、実際の役割としては「監視カメラ」です。事件が起きたあと、捜査資料にはなります。でも、犯罪を未然に防ぐかというと、それは別の話なんです。

今は帽子にマスク、といういで立ちの人がいても、全然不自然じゃないですよね。そうなると、カメラがあっても顔がはっきり映るとは限らない。しかも泥棒側も、そこはわかった上で動いているわけです。

―― では、防犯カメラは意味がないんでしょうか。

折元さん:“使い方による”ですね。

例えばエレベーターの中の映像を、1階のエントランスで見えるようにする。そうすると、中で何か悪いことをしようと思った人が「ここでやったら見られるかもしれない」と感じてやめる。そういう設計なら抑止になります。

でも、ただカメラがついているだけで「この物件は安心」と考えるのは危ない。設備の名前ではなく、その設備がどう機能するかで見たほうがいいです。

侵入経路は意外なほど限られている

―― 入居者が自分で対策するなら、どこから始めるべきですか。

折元さん玄関と窓です。そこが最優先です。

2024年の一戸建住宅の侵入窃盗は、侵入手口では「無締り」が47.6%、「ガラス破り」が35.7%。侵入口で見ると「窓」が52.9%、「表出入口」が22.0%で、窓と表出入口を合わせると約75%を占めています。つまり、“何から手をつければいいか”はかなりはっきりしているんです。

(画像:折元洋巳さん提供)

―― まずは鍵のかけ忘れと窓の対策なんですね。

折元さん:防犯というと、特別なグッズや高価な設備を思い浮かべる方も多いんですけど、その前にやるべきことがある。鍵を閉め忘れないこと。窓を破られにくくすること。ここをおろそかにして、別の設備だけ立派にしても、あまり意味がないんです。

次ページが続きます:
【侵入に5分かかると7割が諦める】

6/8 PAGES
7/8 PAGES
8/8 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象