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OPPOが日本で「31万円折りたたみ」と「5億画素スマホ」を同時投入、"iPhone一強"市場に挑む戦略の核心

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オッポの最新折りたたみスマホ「Find N6」(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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「Find X9 Ultra」は4つのカメラを備え、そのスペックだけ見ても日本で流通している多くのスマホを突き放す内容になっている。2億画素のカメラを広角と望遠に搭載、さらに5000万画素の超広角と超望遠という構成は、単純にすべてを合計すると5億画素となる。2億画素カメラはサムスン電子のGalaxyシリーズなども採用しているが、2億画素カメラは1つのみだ。2つの2億画素を搭載するモデルは「Find X9 Ultra」が日本では初のモデルとなるのである。

クラシカルなカメラデザインの「Find X9 Ultra」(写真:オッポ中国ホームページより)

本体デザインも凝っている。「Find X9 Ultra」のブラックモデルは、まるで往年のカメラを思わせる落ち着いたデザインにまとめられた。カメラで協業している老舗メーカー、ハッセルブラッドのロゴも大きくあしらわれており、カメラ好きなら思わず目を奪われてしまうだろう。

写真趣味のユーザーやクラシカルなカメラデザインが好きな層に強くアピールし、単なる高性能スマホ以上の価値を感じてもらおうという狙いだ。

「Find X9 Ultra」日本投入の異例とも呼べる予告は、完成度を追い込んだ折りたたみモデルに続き、スマホ全体でも最上位クラスに位置づけられるカメラ特化モデルを「目が厳しい」日本のユーザーに真正面から評価してほしい、という強い自信と覚悟の表れだろう。

脱「格安ブランド」で販売数アップを目指す

「Find X9 Ultra」の日本での販売価格はまだ公表されていないが、先に販売中の同じシリーズの下位モデル「Find X9」が14万9800円であることを考えると、20万円台になる可能性は高い。オッポの現状のブランド力や認知度を考えると、このモデルの投入もかなり思い切ったものと考えられる。

だが「Find X9 Ultra」はその価格にもかかわらず、日本で一定の支持を受ける可能性は十分ありうる。すでに先例として、シャオミのライカコラボスマートフォンが販売好調という実例があるからだ。

2026年3月にシャオミが日本で発売した、ライカブランドのスマートフォン「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」は販売から1カ月で国内販売分が完売した。アップルやサムスン、あるいはソニーやシャープに比べるとシャオミはまだまだ知られていないメーカーだが、「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」は24万9800円と高い価格にもかかわらず人気製品となったのだ。

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【オッポが本気を見せたモデルに期待したい】

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