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OPPOが日本で「31万円折りたたみ」と「5億画素スマホ」を同時投入、"iPhone一強"市場に挑む戦略の核心

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オッポの最新折りたたみスマホ「Find N6」(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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だが「Find N5」の日本投入は見送られた。その理由を河野氏は「当時の完成度では日本のお客さまに胸を張って出せるレベルではなかった」と振り返る。「日本のユーザーは細部まで製品をよく見ていて、製品への期待度も高い」(河野氏)。このように見る目の厳しい日本市場に、まずは及第点の製品を出し、後から改良を重ねた製品を投入する、という出し方ははそぐわない。

初期モデルの印象がそのままブランド評価に直結し、その後いくら完成度を高めても振り向いてもらえなくなるリスクは大きい。だからこそ、折りたたみ第1弾として日本に持ち込むなら最初から「決定版と言えるレベル」まで作り込んだ製品を投入する、というのがオッポの判断だったのだ。

この完成度の高いディスプレイに加え、4096段階の筆圧検知に対応した専用ペンによる手書き入力や、スクリーンショットや音声メモを自動で集約・整理してくれる「AIマインドスペース」など、日々の情報をためて活用するための最新機能も組み込まれている。オッポとしても日本向けのフラッグシップとして送り出す決断ができた製品と言えるだろう。

「Find N6」の価格は31万8000円で、本体構成はストレージ(保存容量)512GBのモデルのみが用意される。グローバルでは256GB版も展開されており、そちらを日本に持ち込めば30万円切りの価格も狙えたはずだ。

だが河野氏は「動画撮影や配信が当たり前になった今、256GBでは心もとない」と判断し、日本向けにはあえて大容量ストレージに一本化したという。ちなみに同じ512GB構成で各国の価格を見比べると、日本は実は最も安いレンジに設定されており、高価格帯でありながらも日本を優遇した価格付けになっている点も興味深い。

日本初「合計5億画素カメラ」スマホも発売に

さて「Find N6」の発表会ではサプライズもあった。4月21日にグローバル発表されるカメラ特化フラッグシップモデル「Find X9 Ultra」を今夏に日本で発売することもアナウンスされたのだ。海外の新製品発表会を数多く取材してきた筆者の経験からしても、正式発表前の機種について日本市場投入の具体的な予告はかなり珍しく、オッポが日本市場を重要視していることがうかがえる。

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【「Find X9 Ultra」は往年のカメラを思わせるデザイン】

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