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サイバー攻撃の"アラート多すぎ"でセキュリティ担当が燃えつき症候群に…異常の「誤検知」が最大のストレス、どう対応?

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残業しているエンジニア
被害に遭うより誤検知のほうが安全なためセキュリティ製品の検知精度は低めに設定する(写真:fumi / PIXTA)
  • 中尾 真二 ITジャーナリスト・ライター
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セキュリティベンダーであるソフォスの2025年の調査では、日本企業の80%がバーンアウトの問題を抱えているという。24年の同じ調査では、28%のセキュリティエンジニアがバーンアウトの症状を訴えており、退職理由の13%がバーンアウトとストレスだった。

企業にしてみれば、せっかく採用し育成した高度なセキュリティ人材が退職・離職してしまうのではたまったものではない。一定規模以上の会社になると、セキュリティ人材、エンジニアをすべてアウトソースで済ませるわけにはいかない。非常にゆゆしき問題と言える。

「不景気と人手不足」の負のスパイラル

組織におけるストレスの要因はほかにも考えられるが、セキュリティアナリスト/エンジニアのバーンアウトの主な要因として挙げられるのは次の4つである。

・リソース不足:すべての業務にかかわるセキュリティ対策・インシデント対応において必要なツールや人員が配置されず個人の負担ばかり増える
・アラートの頻発:攻撃はいつ発生するかわからないので24時間体制が求められ、セキュリティツールの発報が多すぎて対応しきれない
・ルーティン化:アラート対応、ログ整理の定型処理化。事務処理や単純作業の繰り返しとなり、重要な作業ができない。防御能力の低下
・組織的プレッシャー:平時の評価が低くいにもかかわらず、他部署・管理者の過大、または誤解による要求

根本的な要因は、人手不足に集約できるかもしれない。特殊なスキルを要するため、そもそもの人的リソースが足りていない。ツールやシステムによる効率化も予算という天井を超えることができない。

これは報酬面や評価面にも影響する。しかし、セキュリティに関する問題や業務は増え続ける。まじめな人間ほど負のスパイラルに陥ることになる。

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【「自動化・意識改革・属人化の排除」がポイント】

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