雑談ができるようになると、夫が家の前の落ち葉を掃いているのを見かけたら、私から「ありがてぇ、ありがてぇ」と言えるようになるなど、少しずつ関係性が変わっていきました。
以前の私はイライラオーラを全方位に放っていたので、子どもも夫も常に様子をうかがっているような雰囲気がありました。今でもイラッとすることはありますが格段に減ったので、圧倒的に家の居心地がよくなっているだろうと思います。
家庭の中での警戒が解け、会話量が増えました。
夫は表情が柔らかくなりました。もともと積極的に自分から話すタイプではないですが、子どもが「今日は自習室で勉強をした」と言ったら、「おお、何をしたの?」と簡単な質問を投げ返すようになりました。
私自身も子どもたちが興味を持っていることに関心を寄せられるようになっていきました。娘が好きなアイドルに対して、かつての私だったら「どこがいいの」「みんな同じ顔に見えるわ」などと返していたと思いますが、今では一緒に話して盛り上がれます。
アイドルは単なるきっかけにすぎず、子どもたちが家庭で自分たちの好きなことや学校のことを語れるようになっていることがとても大事なのだと思うのです。
思春期を迎えて一般的には接し方が難しくなっていく時期だと思うのですが、家族の中で安心感が生まれ、私たちはむしろなんでも話せる関係性に変化していっていると感じます。
「勉強嫌い」からだって、自分から学べる子に成長する
長女はもともとドリル学習など従来通りの学習をすごく嫌っていました。実は、中学受験に向けて小学4年生から塾に通い、おもしろくない授業を受け続け、勉強嫌いにさせてしまったんです。その頃の私は、まだグチグチ細かい口出しをしてしまうタイプで。この点について、私はとても反省していたんです。
しかし、家庭の心理的安全性が高まっていくと、娘が自分自身でエンジンの掛け方がわかるようになっていきました。中学生になった娘は、定期テストに向けて自分でスケジュールを決めて、勉強をしています。私は中学になってからは成績表は見ていないのですが、学年で1桁台の順位だと先生から聞きました。
家でダラダラしていることもありますが、メリハリをつけて、勉強する日はすごく集中して取り組んでいるのだと思います。前の私だったら、「またダラダラして」とできていないほうにばかり目が向いて、注意や指示をしていたと思うんです。しかし、今は「充電しているんだな」と思えるようになっています。
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【家庭内の心理的安全性に注力する】
