YouTubeでは中学時代から「とある男が授業をしてみた」というチャンネルを視聴。「正直、学校の先生より何倍もわかりやすかった」と率直に語る。
視聴スタイルにもこだわりがあった。
「ベッドで横になっては絶対にやらない。勉強机に座って、ノートを取りながら、基本2倍速で見ていました。2倍速は集中しないと理解できない速さなので、ちょうどよかった」
インプットとアウトプットの比率はおよそ4対6。
「参考書を読みながら勉強をするのは集中力を保つのが難しくて。動画だとリアルタイム感があって止めなければそのまま続くので、入ってきやすかった」と、自分の認知特性に合わせた選択だったと話す。
多くの受験生が「参考書で勉強できない自分」に罪悪感を持つ。しかし尾原さんの発想はシンプルだ。「向き不向きで向いていなかっただけ。やらないよりちょっとでもやることが大事」。この割り切り方が、スマホ活用の根幹にある。
作法3. iPadで「どこでも復習」環境を構築
高校入学後はiPadも学習に導入。授業プリントをiPadのカメラで撮影してデジタル管理し、電子的に赤シート効果を再現できるアプリを活用した。
「電車通学で1〜1.5時間かかっていたので、その時間を使いたかった。重い教材を持ち歩かずに、スマホとiPadだけで赤シートと同じように、答えを隠しての復習ができる」
整理整頓が苦手でノートや授業プリントをよくなくしていたという尾原さんにとって、「iPadで写真さえ撮っておけば絶対に消えない」という管理のしやすさも大きかった。
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【「アウトプットにデジタルは向かない」という落とし穴】
