今回紹介する3社の物件は、居室となる専有部はコンパクトながらも、洗面、トイレ、シャワーブースに収納が備えられている。一方、居室にないキッチンやリビングなどは共用施設を利用するが、設備のグレードが高く、家具家電なども充実している。加えて、広い共用部がコミュニティの形成を促す場になっている、といった点が共通している。
実際の事例として、野村不動産の「TOMORE(トモア)」シリーズ、コスモスイニシアの「nears(ニアーズ)」シリーズ、三井不動産レジデンシャルの「SOCO HAUS(ソコハウス)」について、それぞれ見ていこう。
コンパクトだが水回りは各部屋に
まずはプライベート空間を見ていこう。いずれも、おおむね同じ構成になっており、10㎡台の居室には、洗面・トイレ・シャワーブースの水回りが設置されている。キッチンや洗濯機置き場はないため、共用部のキッチンスタジアムやランドリールームを利用する形になる。
家具家電は基本的に設置されていないが、コスモスイニシアの「nears」では家具家電付きが標準となっており、野村不動産の「TOMORE」では一部に家具家電付きの住戸が用意されている。
一方、共用部の内容や使い方については、各社で違いもあるので、それぞれを見ていこう。
まず、野村不動産の「TOMORE」だが、欧米で広がっている「コリビング」という用語を使っている。住むことと働くことを目的とするため、広い「コリビングスペース」と「コワーキングスペース」を充実させて提供しているのが特徴だ。
例えば、25年の第1号「TOMORE品川中延」(総戸数135戸)の開業に続き、26年3月に竣工した第2号の「TOMORE田端」(総戸数160戸)では、1階に90㎡を超えるコワーキングラウンジを設けている。
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【充実したコワーキングとコリビングスペース】
