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AIへの指示が下手な人は「仕事の構造」が見えていない。周りから高く評価される「たたき台」を生むプロンプト術

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「たたき台」を活用した仕事の考え方を解説します(写真:園 りんご/PIXTA)
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そのキャリアのなかで気づいたのは、「とんでもなく仕事ができる人」に共通しているサイクルでした。

仕事の構造を押さえている人が、良いたたき台を早く作れる

良いたたき台を早く作れるから、良いフィードバックが得られる

良いフィードバックが得られるから、仕事がどんどん進む

この好循環が、仕事ができる人とそうでない人を分けているのです。

重要なのは、「仕事の構造」は誰でも学べるということです。地頭や経験年数は関係ありません。私が提唱するたたき台の作り方は、一度覚えてしまえば方程式のようにいつでも応用できます。

「たたき台は早く出せばいい」は大きな誤解

「たたき台」と聞くと、「とにかく粗くてもいいから早く出す」という意識を持つ方が多いです。しかしこれは半分正解で、半分誤解です。

粗削りでいいのは事実ですが、「早く出しさえすれば良いたたき台になる」わけではありません。見当違いの方向で出した資料は、相手が何とコメントすれば良いか分からず、議論が前に進みません。それはたたき台ではなく、ただの「的外れな資料」です。

私が定義する良いたたき台には、4つの条件があります。

① ゴール(期待する成果)が明確になっている

② 検討の前提が整理されている

③ 打ち手の選択肢が複数検討されている

④ 推奨案が1つ選ばれている

この4条件を満たすたたき台を作れるようになることが、仕事力の底上げにも、AI活用の精度向上にも直結します。

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AIに「(この4条件で整理した)資料のたたき台を作って」と具体的に依頼できるようになって初めて、本当の意味でAIを使いこなしていると言えるでしょう。

さらに、良いたたき台を作れる人には、仕事の速さだけでなく、組織内での信頼とキャリアにも大きな恩恵があります。

「あの人のたたき台はいつも的確で議論しやすい」——そう評価されるようになると、重要なプロジェクトを任されやすくなります。多様な関係者とやり取りする機会が増え、会社の状況や戦略を深く理解できるようになります。そして、複数の案から1つを選ぶたたき台作りの経験が積み重なることで、リーダーに不可欠な意思決定力の基礎も育まれていきます。

「とりあえず考えてみて」「たたき台を作って持ってきて」——この言葉をスキルアップのチャンスとして活かせるかどうか。それを決めるのは、たたき台の作り方を知っているかどうかです。

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