足元グラグラ高市首相は"張子の虎"状態? 永田町でついに本格化し始めた「派閥再結集」と「ポスト高市」への蠢動

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政策で動くように映る政治は、実際には好き嫌いや利害関係で動くことが多い。過去3回の総裁選で高市首相を支えてきた旧安倍派も、次に高市支持で固まる保証はない。

例えば、西村康稔選対委員長は22年7月の参院選での安倍晋三元首相の狙撃の一報を受けると、誰よりも先んじて現地に入って「ポスト安倍」への意欲を示した。萩生田氏と手を組むのは、萩生田氏が総裁を狙わないからだろう。

西村康稔
「ポスト高市」への意欲をもつとされる西村康稔選対委員長(写真:ブルームバーグ)

ただ、西村氏と萩生田氏が主催する会合には、旧安倍派の参院議員は参加していない。そもそも清風会(参院安倍派)は世耕弘成元自民党参院幹事長のテリトリーだった。その世耕氏は24年に衆議院に転じた。

ただし、衆院選の前に離党勧告を受けて、現在はまだ自民党の党籍はない。時折古巣である清風会のメンバーを招集するものの、参加者は「同窓会のようなもの」と、そのメリットを感じていないようだ。

いまや参院を牛耳るのは、世耕氏と関係がよくないといわれる石井氏で、その力はますます強くなりつつある。

権勢に陰りが見え始めた高市首相

このように自民党に「地殻変動」が起こっている一方で、ただ高支持率に頼るのみの高市首相の足元はおぼつかない。Xでは積極的に情報を発信しているものの、国会の審議に参加する回数は歴代首相に比べて端的に少なく、26年度本予算の成立を受けて4月7日に開かれた「会見」は形式だけのものとなった。

要するに、ホルムズ海峡閉鎖問題で経済危機が懸念されているにもかかわらず、国民には首相の顔が見えず、その生の声が聞こえないという状態だ。

そして、したたかな自民党は、組織の存続のために「補強」を始めつつある。派閥の再結成がその一例だ。「高市首相の代わり」はいないわけではない。

安積 明子 ジャーナリスト

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あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

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