NTTドコモ入社式「人文字ギネス」に批判殺到、防げなかった大企業の"致命的な盲点"と"アナログ回帰"ブランディングの罠
とはいえ、みずほとドコモでは、状況が異なる。金融系であれば「人海戦術」を取るような試みをしても、さもありなんという印象を持つ。だが、IT企業はそうではない。「むしろアナログ回帰を進めようとしている」といった、誤ったブランディングになりかねないのだ。
そうしたネガティブなメッセージを与える可能性を、しっかり考慮していたのだろうか。仮に議論を重ねた上での実施だったとしても、結果的にはたたかれてしまっている。となると、準備が不十分だったと言うしかない。
“見られ方”のブランディングが必要な時代
社員総動員でのプロモーション活動は、団結や仲の良さをアピールできる一方で、社内外の温度差を浮き彫りにする。2013年ごろには、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の“踊ってみた動画”を、各社が相次いで投稿して話題になった。
当時投稿された動画で、もっとも話題になったと思われるのが、某ネット系広告会社によるものだ。あらゆる部署の社員たちがノリノリで踊る様子を見て、SNS上では「リア充(リアルが充実している人々を指すネットスラング)」との指摘が続出。言及の多くは、どちらかと言えば、嘲笑に近いニュアンスだった。
ちなみに、この動画への批判は「同調圧力」ではなく、「まぶしさ」が中心だった。イケイケのネット広告会社として、その社風が世間に知られていたからこそ、苦言が相次いでも、大きなダメージにはつながらなかったのだろう。
おそらく企業側も、そうした批判は想定の範囲内で、痛くもかゆくもなかった。むしろ「そういう会社ですが、何か?」と開き直る戦略を取ることで、さらに社内の結束を強め、社風を確固たるものにしたのかもしれないとすら感じる。
社内の「熱狂」と、周囲からの「冷めた視線」を、どうコントロールするか。そうした“見られ方”のブランディングが、昨今のSNS広報では求められているのだろう。
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