「《不審者パーカー》はどこまで進化した?」猛暑時代2026、ワークマン最新UVパーカーの"本気"
「開発担当者も当初は、『変なものを作っちゃった』というノリだったんです」
こう振り返るのは、ワークマン広報部の小雀杏実(こすずめあずみ)さん(以下、発言は同氏)だ。
もちろん、開発担当者はふざけて作っているわけではない。実用性ある高機能な商品を軸に、遊び心を持ちながら自由度の高い企画力を発揮するのがワークマンの真骨頂である。
昨年のEXは、もともと農作業現場などで使われる「防虫ネット付きパーカー」から着想を得て、レディース向けにバージョンアップする形で開発された。
顔全体をフード部分までファスナーを全部締めることで完全に覆い隠せるデザインから、ネット上で「不審者パーカー」という異名とともに拡散。これが思わぬ追い風となった。
「SNSを中心にインパクトある愛称で話題となったことで、これまでリーチできていなかった層にも一気に認知が広がりました。当初は限定2万2000枚のスモールスタートでしたが、予測を大きく上回るペースで動きました」
大きな反響に急遽3000枚を増産したものの、5月末時点にはほぼ完売。その後も各店舗や本部へ再販を熱望する声が殺到し、社内では「やばい、やばい」と、予想をはるかに超える声に嬉しい悲鳴が上がったという。同時に「絶対に焼けたくない」というニーズの切実さを強く実感したそうだ。
ワークマンのUV基準は、紫外線遮蔽率90%以上
2月下旬、某雑貨ショップの紫外線対策コーナーには、昨年の本商品の爆発的ヒットを受けてか、早くも似たような形状の「顔まで隠せるUVパーカー」がいくつか展示販売されていた。
ワークマン側にこの状況について伺うと、ごく冷静な回答が返ってきた。
「ワークマンでは『レディース用のUVカット商品』として世に出すのに、非常に厳しい社内基準を設けています。それは『紫外線遮蔽率が90%以上』であること。長年現場作業をする方向けにウェアを作り続けてきていますので、機能性には自信があります」と小雀さんは胸を張る。
ワークマンにとってのUVウェアは、単なるファッションアイテムではなく、過酷な環境下で働く人々を支えてきた「ギア」の延長線上にある。そのため、たとえデザインや形状が話題先行になったとしても、数値としての裏付けがないものを市場に出すことは、同社のプライドが許さない。
実際、本商品のスペックには世界基準の紫外線保護指数である「UPF50+」が並ぶ。UPFは「Ultraviolet Protection Factor」の略で、素肌のまま日光を浴びた場合と比較して、日焼けが始まる時間を50倍以上遅らせることを示す最高等級の格付けだ。



















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