太陽ホールディングスの株式市場からの退場は何が原因なのか、優良企業を追い詰めた株主マネジメントの失敗とは?
化学メーカーの太陽ホールディングス(HD)が米投資会社KKRに買収され、株式市場から退場する可能性が高まった。混乱の始まりは、主要株主であるDICとの対立だった。優良企業を追い詰めた株主マネジメントの失敗は、他の日本企業にとって対岸の火事ではない。
筆頭株主のDICが社長の再任に反対すると公表
太陽HDの取締役会は適切に機能していないーー。株主総会を目前に控えた2025年6月上旬、筆頭株主のDICから投げかけられたメッセージは不信感に満ちたものだった。太陽HDがファンドなどからの買収提案に十分に対応していないと指摘。問題の一因に佐藤英志社長(当時)の強い影響力があるとして、再任に反対すると公表した。
反対意向は事前に知らされておらず、佐藤氏にとってはサプライズだった。「今となっては安定株主ではないかもしれない」と気づいた時には遅く、別の大株主である香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントや創業家も反対を表明していた。


















