過熱する「シール交換」やめさせるべきか? 子どもの損な交換…悩む保護者に専門家が指摘する"落とし穴"とは

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「なかには、経済的な事情でシールを買えない子どももいます。さまざまな事情があるなかで、平等な交換は難しいもの。

大切なのは、自分の家庭では何ができるかどうか。そのうえで、シール帳を遊びに持っていかないと子どもが決めることも一つ」

大切なシールを絶対に人に渡したくないなら、シール帳を「コレクション用」と「交換用」に分ける方法もあるという。交換用は友達の家に持っていく枚数を決めておくこともできるだろう。

シールを与える“落とし穴”

子どもがシールを大量に失ったとき、親としては「かわいそうだから」「いい思いをさせてあげたい」と新しく買い与えたくなるが、そこに落とし穴がある。

「すぐに手に入る状態だと、子どもはシールの価値を低く見積もってしまうことがあります」

なくなっても手に入るのであれば、交換の場で慎重に考える必要がなくなる。友達にいいところを見せたくて、大盤振る舞いしてしまうことも。親がお膳立てしすぎると、子どもは成長できない。

「すぐに手に入らない体験をすることで、子どもは価値を覚えます。それが交換上手になる一歩ではないでしょうか」

どのシールを出すか迷い、相手の反応を見ながら交換する。そこには“交渉”が生まれる。シール交換は「学び」になるともいわれる。だが――。

「それ以上に、子どもたちは純粋に遊びとしてのワクワク感や興奮を楽しんでいるので、大人の価値観を押し付けすぎないことも大切だと思います」

(AERA編集部・井上有紀子)

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