過熱する「シール交換」やめさせるべきか? 子どもの損な交換…悩む保護者に専門家が指摘する"落とし穴"とは
まず、子どもが嫌な思いをしていないか、話をしっかり聞くことが大切だ。
シールが減っているのを見て、「どうしたの?」と聞きたくなるが、声かけには注意が必要だという。
「親の表情やトーンに感情が乗ると、子どもは『まずい』と感じてしまいます」
怒られないように「友達にシールを取られた」とうそをつくこともある。シール帳を見せたときに否定されると感じると、子どもはだんだん見せなくなっていく。
「一方で、『今日どうだった?』『見せて』と自然に声をかけられる関係であれば、子どもは自分から話してくれることもあります。シール交換でうまくいかなかった出来事が、会話の中で出てくることがあります」
大切なのは、話せる空気をつくることだ。
「子どもから事情を聴いただけで、相手の保護者に怒鳴り込んでも、いい方向には向かわないでしょう」
平等な交換はできない
ただ、保護者の目の前で、「これ、もらっていくね」と一方的にはがされていく――。そんな状況に直面するケースもある。
「基本的には遊びの一環として、ルール設定は子どもに託したほうがいいと思いますが、目の前で一方的に取られるなら話は別です」
その場で、「今日は同じ種類で交換しよう」と保護者が提案するのも一つの方法だ。
帰省のタイミングでは、親戚の子ども同士でトラブルが起こりがちだという。だが、親戚同士であれば話しやすく、子どもを交えてルールを決めること自体が学びにもなる。
それでも難しい場合は、「今日の交換は終わりにしよう」と区切ることも選択肢になる。
「大事なのは、親同士の不公平を正すことではなく、子どもにトラブルが起きていないかどうかです」
そもそも家庭で「このシールは、普通のシール何枚と交換しようね」とレートを決めていたとしても、常にルールに基づいて交換することはできない。


















