過熱する「シール交換」やめさせるべきか? 子どもの損な交換…悩む保護者に専門家が指摘する"落とし穴"とは
大阪の文具メーカー「クーリア」が2024年に発売したシールがSNSなどで話題になり、大人から子どもまで、シール集めやシール交換が広がっている。
ぷっくりとした立体感とツヤのある「ボンボンドロップシール」は、店頭で品薄になるほどの人気だ。「ボンドロ」は1シート550円ほどだが、フリマサイトでは倍以上の価格で取引されることもある。
シール人気の過熱ぶりに、愛好家も驚いている。
これまでに2万点以上のシールを集めてきた「シール大臣」さん(30代女性)は「ここまで店頭からボンドロが消える状況は初めて」と話す。25年春夏ごろから人気が高まり、9月ごろからは入手困難となっているという。
「クレクレ」友達と釣り合わない交換
このブームの裏で、トラブルも起きている。
帰宅した子どものシール帳を開いたとき、「シールがなくなってる……」と愕然とする保護者。SNSにはそんな投稿が少なくない。
きれいに並べていたはずのシールが、ごっそり減っている。代わりに、新たに貼られているのは、ありふれたシール。どう見ても“レート”が釣り合わない交換だった。
高価なシールを「ちょうだい」とねだる友達に応じてしまったのかもしれない。店頭を探し回ってようやく手に入れたシールだったのに。こんなことならシール交換はやめさせるべきか――。
公認心理師の佐藤めぐみさんは、こうした問題を「単なるシールの損得で見ないことも大切」と話す。
「遊びであり、学びであり、子どもの社会がぎゅっと詰まった“縮図”だと思います。親子関係や、子どもの人間関係にもつながっていきます」
レアなシールと、100円ショップに売ってそうなよくあるシールの交換。大人から見れば不利に思えるが、子ども自身はそう感じていないこともある。
「大人はシールの金銭的な価値がわかるから、不平等な交換に不満を感じやすいと思いますが、特に小さな子の場合は、大好きなシールがほしいかどうかで判断することが多いです。
全てのシールを手放しても、価値の低い大好きなシール1枚を手にして満足することもあるでしょう」(佐藤さん、以下同)


















