短納期開発の圧力、アクティビストの台頭… 日本が「モノづくりで勝てなくなった」根本理由

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販売店に並ぶ車
2023年以降、日本を代表する名門企業で次々と明らかになったガバナンス不全。「日本経営」の今後について考えます(写真:yamahide/PIXTA)
かつて世界を席巻した日本の名門企業は、いまやグローバル市場での競争力を失っています。なぜ、日本企業が競争力を失ったのか、そして日本企業は再び力をつけることができるのか。チャンネル登録者数100万人を突破(2026年1月現在)する人気YouTubeチャンネル「大人の学び直しTV」のすあし社長が解説します。
※本稿は『この国の「なぜ?」が見えてくる日本経済地図』から一部抜粋・再構成したものです。また、2025年12月時点の日本経済、世界情勢に基づいて執筆しています。

致命的に揺らいだ「メイド・イン・ジャパン」神話

日本企業のガバナンス不全が最も痛ましいかたちで表れたのが、相次ぐ品質不正問題です。

2023年から24年にかけて、ダイハツとトヨタで発覚した大規模な認証不正は、「メイド・イン・ジャパン」神話を根底から揺るがしました。

ダイハツにおける認証不正は、30年以上前から常態化していました。第三者委員会の調査により、174件もの不正行為が認定され、64車種・3エンジンに影響が及びました。

背景には、「短納期開発」の圧力がありました。

競争が激化する中で開発期間の短縮が至上命題になり、無理な開発スケジュールを組んだ結果、認証試験で不正を行わざるを得なくなったのです。これは、経営陣が現場の実態を把握できていなかった「ガバナンスの不全」に他なりません。

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