「意志をクリアにするってどういうこと?」つい陥ってしまう自己否定から逃れるために意識すべきこと
以前の私なら、今回のような状況になったとき、まず自分を責めて、ひとりで解決策を探そうとしたと思います。
「どこかでイヤホンを手に入れなきゃ、でも間に合うかな」
「近くにコンビニはないかな、でもイヤホン売ってるかな」
そんな思いが出てくることは当時も今も変わらないと思いますが、以前はさらにそこから、
「大事な会議があることが前からわかっていたのに、イヤホンを持ってくることができない自分はだめな人間だ」
そう自己否定していたのです。
20点の自己採点でいいのか?
私はもともと自己採点が低くて、自分の思いを伝えることが苦手でした。
たとえば2022年のことですが、私は起業家としての実績が評価され、世界経済フォーラムが選ぶYoung Global Leaders (YGL) に選出されました。
そして2025年1月、各国の国家元首や大企業の代表などが集まり、気候変動や経済格差、持続可能な成長といった人類共通の課題を議論する場であるダボス会議に招かれ、登壇することとなりました。
会議の後、自分の出来を採点してみました。答えは、20点くらいでした。そのとき、気づいたのです。ダボスまで来て、登壇した自分に対して20点って……厳しすぎない? もしかして……、私って自分に厳しい? と。
ダボス会議では、世界のリーダーたちと話すなか、何気ない会話の流れで日本はジェンダーギャップが146カ国中125位だと話すとみんなに驚かれました。
「そんなに女性差別があるなかで、じゃあミクはどうやってダボスに来るまでになったの?」と聞かれ、私は思わずこう答えていました。
「いやいや、この業界に20年間いただけですよ」
「この回答って、日本人や女性に特有の謙遜しすぎな答え方かな、グローバルな場ではもっとアピールしたほうがいいのかな……」とも内心思いましたが、即座に良い回答ができず、ふと浮かんだ言葉を返していたのです。
その場ではうまく答えられませんでしたが、もっと良い答え方があったのではないか、と帰りの飛行機のなかで振り返っていました。
そんななか、「IT・AI業界に20年間もいたから、(女性だけど)ダボス会議に来られるようになったのだ」という自分がした回答に対して、大きな違和感がむくむくと湧いてきました。



















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