「見えなくなってきたら手術」では手遅れ…医師が警告する 《白内障を放置》が招く非情な結末とは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
白内障を放置することで生じるさまざまなリスクについて解説します(写真:mapo/PIXTA)
視界がかすむ、物が二重に見える、光をまぶしく感じる。こうした白内障の症状が進行していても、高齢者の中には「どうにか我慢できる」と手術を先延ばしにしたがる人が多いそうですが、順天堂大学客員教授の村上茂樹氏は、白内障を放置することにはさまざまなリスクがあると警告します。
村上氏が指摘する、単に視力の回復の遅れにとどまらない、白内障の進行がもたらすリスクとはいったいどんなものなのでしょうか。同氏の著書『白内障手術で後悔しないために知っておきたい本当のこと』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

手術を「先延ばし」しても何もいいことはない

高齢の方で白内障の進行を自身で自覚していても、手術を怖がるあまり「どうにか我慢できる範囲なので、できればまだ手術せずにこのままでいたい」などとして手術を先延ばしにする声をよく耳にします。

あるいは、「眼がかすんで見えにくいけど、白内障はいよいよ見えなくなってから手術をすれば良い」などと、安易に考える方もいまだに少なくありません。

このようにして手術を先延ばしにしてほとんど見えなくなり、80代後半になってやっと手術を受けようとする患者さんもおられますが、この場合には手術の難易度とともに全身と眼の術中合併症のリスクがかなり高くなってしまいます。

白内障は時間とともに進行していきます。放置しておくと水晶体中心部の「核」が硬化していき、さらには水晶体自体も硬くなってしまいます。

逆に、水晶体を支える周りの組織はもろくなっていきますから、白内障の手術そのものにも術中合併症のリスクが増すとともに眼内レンズの固定も不良となり、視力の回復が遅延するケースも少なくありません。

次ページ術後に合併症のリスクが高まることも
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事