人型ロボット(ヒューマノイド)産業が量産化の段階に入りつつある。
英調査会社オムディアが2026年1月に発表した推計によれば、25年の人型ロボットの世界出荷台数は1万3318台に達し、24年の2300台から5.8倍へと急増した。
企業別に見ると、中国企業が上位6社を独占している。内訳は、智元機器人(アジボット)5168台、宇樹科技(ユニツリー)4200台、優必選科技(UBテック)1000台、楽聚(リジュー)500台、衆擎(エンジンAI)400台、傅利葉智能(フォーリア インテリジェンス)300台である。
人型ロボットの量産化という点において、中国企業がすでに世界の主導権を握りつつあることは明らかだ。特許面でも中国の優位性は顕著である。アメリカのモルガン・スタンレーによれば、人型ロボットに関する特許出願数は過去5年間で中国が世界最多となり、2位のアメリカを大きく引き離している。
「天才少年」が創業した「アジボット」
中国の人型ロボット企業がどのように量産化と社会実装を進めているのか。筆者は25年以降、中国各地でロボット企業を訪問し、現地での聞き取り調査を行ってきた。
中国の人型ロボット業界の中でも急速に存在感を高めている企業の1つがアジボット(智元機器人)である。
23年、中国で「天才少年」として知られた彭志輝氏(当時32歳)が上海で創業したスタートアップだ。BYDやテンセントなどが投資家として名を連ねている。創業翌年には400台の人型ロボットを出荷し、25年には世界最大規模の量産体制を実現した。






















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