独身女性のマンション購入は「49歳がリミット」?司法書士が48歳で手厚い団信特約を"駆け込み確保"した深い理由
川本さんは即決した。
新築マンションの欠点は、「実物を見て決められないこと」だと川本さんは言う。もちろんモデルルームは見学できるが、その部屋とまったく同じ間取りの部屋が自分の部屋になるとも限らない。
「よく聞くのが、『モデルルームはとても豪華だけど、ほとんどがオプションだった』という話。私も見学時にはそれを警戒して、これはオプションか?と聞きまくりました」
この壁紙はオプションか?ドアのデザインはオプションか?逐一聞いて回った川本さんだったが、思いのほかこの物件では、標準装備が多かった。ただ、失敗したのが「魚焼きグリル」だ。
「付いているのが当然だと思っていたので、確認し忘れていたんですよ。この家に住んでいる間は焼き魚が食べられないのかぁって、がっかりしました。キッチンも想像以上に狭くて、コンロが2つ縦にならんでいるので、使いにくいんです。失敗でしたね」
それ以外はおおむね気に入っているという。毎月の支払金額は上がったが、その分広い家に住めるようになった。司法書士として、顧客側の経験ができたこともいい勉強になった。
「何より、転職しようと思わなくなりました。これまでは転職回数も引っ越し回数も多い方でしたが、これからは住宅ローンを払っていかなきゃなりませんから」
価格・金利が上昇を続ける時代、これから買うならどうする?
川本さんは司法書士という職業柄、独身でマンションを購入する女性顧客を多く見てきた。30代前半で一人暮らし用マンションを購入して、結婚したら売却する女性も多いという。借りるのではなく“買っておく”ことは、将来の安心材料にもなる。
「『今後は少子高齢化で賃貸マンションの空きも増えるだろうから、年齢を重ねても借りられる』という考え方もよく聞きます。しかし、たとえ借りられても、自分が住みたい部屋だとは限りません。それは大きな問題だと思うんです」
一方で、預貯金がなく収入も不安定であれば、住宅ローンは心理的圧迫を招く。実際に支払いが滞り、差し押さえられる顧客も多く見てきただけに、川本さんは一概に「借りるより買った方がいい」とは言えないと考えている。





















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