独身女性のマンション購入は「49歳がリミット」?司法書士が48歳で手厚い団信特約を"駆け込み確保"した深い理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

仕事柄、不動産価格は常に気にしていた。いつか買いたいと思いながらもためらっていたのは、その上昇が止まらなかったからだ。

「巷では、『東京オリンピックが終わったら不動産価格は下がるだろう』と言われていましたが、一向にその気配がなかったので、タイミングを計りかねていたんです」

土地価格が上がっている以上、新築マンションが今より安くなるとは考えにくい。マンション建設には何年もかかるうえ、建築資材のインフレも止まらなかった。迷いもあったが、今後しばらくは下がらないだろうと判断。2023年、川本さんはマンション購入を決意した。

49歳までの理由は「団信の特約」

住宅ローンには「完済時年齢」という条件がある。多くの金融機関では、80歳までにローンを完済することを条件としているため、50歳を過ぎてから借りると返済期間が短くなりやすい。結果として毎月の返済額は高くなり、審査も厳しくなる。

さらに、住宅ローンに付帯する団体信用生命保険(団信)の特約には、加入に年齢制限が設けられていることが多い。

団信とは、住宅ローンを借りた人が死亡したり、重い病気になった場合に、残りの住宅ローンを保険で返済する仕組みだ。がんになった場合にローン残高が免除または軽減される「がん団信」や、がん・脳卒中・心筋梗塞を対象とする「三大疾病団信」など、さまざまな特約がある。

川本さんがマンション購入で最もこだわったのは、団信の特約が手厚い住宅ローンを選ぶことだった。

川本さんは当時48歳。地方銀行と住信SBIネット銀行を比較し、がんや三大疾病に罹患した場合にローン残高が半減する「スゴ団信」を選択した。変動金利に0.4%上乗せして、特約が手厚い方を選んだ形だ。

多くのがん特約付き団信は、加入できる年齢が50歳前後まで。川本さんの場合はギリギリがん特約に加入できたが、年齢を重ねるにつれ、こうした特約の選択肢は限られてくる。

「預貯金が十分にある方は別として、私のように預貯金がほとんどない方は、団信に手厚い特約を付けられる49歳までに住宅ローンを組むのが一つの目安かもしれません。

次ページ川本さんが希望した条件
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事