エスカレーターを上り広場を抜け、さらに庄下川を渡ると「アマゴッタ」の3階に到着する。
このように駅からわずかに距離があり行きづらい。地域住民は簡単にアクセスできるだろうが、慣れていない人がふらっと立ち寄るのは難しい。
後ろに建つ大規模マンションなどの住民にとっては便利な立地だ。しかし駅の目の前にあるわけではないため、駅と家の動線から外れる地域住民は目的がなければ訪れないだろう。
滑り出しは好調だったが…
「アマゴッタ」は兵庫県尼崎市が推進する再開発の一部として建てられ、2004年3月にオープンした。
施設名の由来は、尼崎の"アマ"と客でごった返すの"ゴッタ"。食彩市場ラ・アールや宮脇書店をはじめ約40店舗が出店した。
開発・運営を担ったのは、土地所有者の森木材工業である。1915年にこの地に工場をつくり、その後敷地の一部でバッティングセンターを運営していた。尼崎市から再開発への協力要請を受けたことが、「アマゴッタ」開発のきっかけとなった。
そして開発後に同社の社長は、「オープンから1か月で約25万人に来場いただくなど好スタートを切ることができた」と述べている(2004年6月『月刊レジャー産業資料』)。
しかし前述のとおり、2014年に核テナントの食彩市場ラ・アール、2024年に宮脇書店が撤退。施設全体として空き区画が目立つ状態となっている。
駅前に多くの人通りがあるにもかかわらず空き区画だらけの「クロスガーデン多摩」と「アマゴッタ」は、駅から少しの距離やアクセスのしにくさが仇となっている。両施設を見ると、商業施設にとっていかにアクセスが重要かを痛感する。
たとえ駅から徒歩数分の距離であっても、駅からの視認性が悪く、人々が通る動線から外れてしまうと、そこは立ち寄ることのないモールとなってしまうのだ。
一方、両施設とも周辺には大規模マンションが多く人口が張り付いている。現在の規模のまま商業施設として成立することは容易でないとしても、地域住民のための場所として活用されることを期待したい。
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