日本の急所は対中分析データの圧倒的な不足、まず必要なことは組織的なデータ収集の強化だ

✎ 1〜 ✎ 204 ✎ 205 ✎ 206 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
米ワシントンDC所在のアメリカン・エンタープライズ研究所。プロジェクトの1つとして中国企業の対外投資データなどを収集する (写真:筆者撮影)

中国に向き合うために必要なのは、大国化した中国をタイムリーかつ高精度に分析するための、データに基づく計測とそれを支える知的インフラである。日本は分厚い中国観察の蓄積がある一方で、こうした独自データの収集と分析は薄弱だ。

アメリカのデータ収集基盤の分厚さ

ではどうするべきか。まず必要なことは、組織的なデータ収集の強化だ。

この面で目を引くのは、アメリカのデータ収集基盤の分厚さである。例えば、アメリカン・エンタープライズ研究所が運営する中国グローバル投資トラッカーは、中国の対外直接投資案件を長期にわたり追跡している。対外融資では、ボストン大学の研究チームが中国対外開発金融データベースを構築し、政策銀行融資の実態を可視化してきた。

ウィリアム・アンド・メアリー大学のグローバル中国開発金融データセットは、中国の対外援助・融資をプロジェクト単位で整理し、国際機関や各国政府も参照する標準的基盤となっている。貿易データが国際機関をはじめとして広く公開されているのに対して、中国の対外投資と対外援助に関しては、明らかにアメリカの機関が基礎データを作り出している。

日本に欠けているのは何か。その急所を解説した詳細記事は<日本は対中分析のベースになる「データ」が圧倒的に不足/アメリカやオーストラリアにあって日本にはない視点>をご覧ください。
伊藤 亜聖 東京大学社会科学研究所准教授

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いとう あせい / Ito Asei

1984年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程満期退学。博士(経済学)。専門は中国経済論。人間文化研究機構研究員などを経て、2017年4月から東京大学社会科学研究所准教授。単著に『現代中国の産業集積―「世界の工場」とボトムアップ型経済発展』(名古屋大学出版会、2015年、大平正芳記念賞、清成忠男賞受賞)、共編著に『現代アジア経済論―「アジアの世紀」を学ぶ』(有斐閣、2018年)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事