年間1000万枚売れるNクール誕生の裏の執念、「毎晩、爽やかな北海道に帰りたかった」…「ない」と言われても探した繊維
わが社の大ヒット商品「Nクール」は、年間1000万枚もお客様が買ってくれています。こんなにたくさんのお客様が「これはひんやりしていいなあ」と喜んでいる。そう考えると興奮しますよね、やっぱり。世界中の人が、私たちが考えた商品を使ってくれているんだと思うとうれしくて仕方がない。
もちろん、私は商売人だからお金も好きです。それは否定しません。だけど、人に喜んでもらえるというのは、お金以上の最高の原動力なのです。
発明・発見とは、好奇心と執念から生まれる
このNクールという商品は、私自身の経験から開発がスタートした商品なので、特に感慨深いものがありました。
ニトリが北海道から東京に出てきた頃のこと。東京は梅雨の時期から残暑の秋まで寝苦しさが続きます。私は毎晩、爽やかな北海道に帰りたいと思っていました。でも、ニトリを全国展開していくためには東京に住んで、東京の競争を肌身で感じていないとダメだ……。そう言い聞かせて、何とか踏ん張っていたわけです。
とはいえ、夜はどうにも暑くてしんどいし、冷房をつけると身体がだるくなります。寝具でなんとかならないかなあ……。そう思いついた私は「ひんやりするような肌触りの繊維はない?」と商品部に相談したんですね。
すると返ってきたのは「日本にはない、海外にもないです」という素っ気ない言葉。カチンときた私は、持ち前の諦めの悪さを発揮して、国内のあらゆるメーカーに声をかけてアイデアを募集しました。そうしたら、1社だけ手を挙げてくれたのでした。



















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