「宿題後回しでゲームばかり」…反抗されて詰んだ子育てを変える、親子喧嘩を劇的に減らす"4つの視点移動"

✎ 1〜 ✎ 285 ✎ 286 ✎ 287 ✎ 288
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

では、どうすればこの閉塞感から抜け出せるのか。そのカギとなる、筆者が37年間の教育現場での経験から導き出した「4つの視点移動」というスキルを紹介しますので、ぜひ使ってみてください。

【4つの視点移動】
①反対側から見てみる(逆へ)
②俯瞰的に見てみる(上へ)
③掘り下げて深い視点から見てみる(下へ)
④別のオプション(横へ)がないか見てみる。

(1)「反対側の立場」から見てみる(逆への視点移動)

子どもの行動が理解できないとき、私たちは無意識のうちに「親側の正義」という親視点の場所に立っています。

「なぜ宿題を後回しにするのか?」

「なぜあんなに生意気な口をきくのか?」

「なぜ決めたルールを守れないのか?」

これらはすべて、大人の論理、大人の常識、そして大人の不安から出た問いかけです。ここで一度、意識的にそれを横に置き、子どもの側に立ってみるのです。つまり、「もしあなた(親)が子どもの今の立場だったらどう感じますか?」ということです。

すると、子どもが宿題をやらない背景には、単なる「怠慢」ではない理由が隠れていることが見えてきます。

「問題が難しくて、どこから手をつけていいか分からない」

「間違えるのが怖くて、プライドが邪魔をしている」

「塾での緊張が限界で、家では心を緩めたい」

「頑張っても褒められず、指摘ばかりされるのが辛い」

「子どもという立場という反対側」に立って彼らの理屈を想像してみると、見えてくる景色は一変します。

「この子はサボっているのではなく、今、無力感と戦っているのかもしれない」という仮説が立てられれば、かける言葉は「早くやりなさい!」から「どこか手伝えるところはある?」へと変わるはずです。

上空から親子を眺めてみる

(2)「俯瞰的」に見てみる(上への視点移動)

2つ目は、視点をグッと上に引き上げ、空から地上を眺めるような「俯瞰(ふかん)」の視点です。

目の前で子どもが反抗しているとき、私たちはその熱量に飲み込まれ、至近距離でぶつかり合ってしまいます。しかし、上空から親子を眺めてみると、その問題は単一の原因ではなく、複雑な「構造」によって引き起こされていることが分かります。

次ページ問題を構造的な「仕組み」の問題として捉え直す
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事