セールスフォースやオラクル、AIによる「業界終末論=SaaSの死」に反論
人間の作業を大幅に自動化する人工知能(AI)ツールは、ソフトウエア業界に「終焉(しゅうえん)」をもたらすのか――この議論に割って入ったのが、米オラクルのマイク・シシリア共同最高経営責任者(CEO)だ。彼の下した結論は、断固「ノー」だった。
ウォール街の懸念に応えたもの
「みなさんは、AIを使って迅速にコーディングする新興企業が、『サービスとしてのソフトウエア(SaaS)』の死を招くという説を耳にしたことがあるだろう」。シシリア氏は10日のアナリスト向け電話会議でこう述べた。「私はその説に全く同意しない。もしもわれわれがAIを採用していなければ、AIツールとそのコーディング能力は脅威になっただろうが、実際われわれは極めて迅速に採用している」
シシリア氏は従来のソフトウエア企業の製品が担ってきた顧客情報の管理や、業務プロセスの誘導といった業務の一部を新しいAIツールで代替できるようになったことに関して、ウォール街の懸念に応えたものだった。
こうした懸念は先月、ソフトウエア関連株がほぼ1兆ドル急落する事態を招いた。有力なAIスタートアップのアンソロピックがデジタルアシスタント「クロード・コワーク」用のAIプラグインを発表した後のことだ。ソフトウエア各社のCEOはそれ以来、決算発表後の会議の場を借りて反論している。
シシリア氏はさらに、オラクルが競合企業のセールスフォースよりも先行していると主張。オラクルが既存のツールにAI機能を追加するだけでなく、AIを使って実際に新製品を企画しビジネスプロセス全体を自動化していると述べた。



















