宿題をやっても学力が伸びないのはなぜ?「スマホ認知症」成績が上がる子と成績が下がる子の生成AIの使い方の差
実はこれと同じ構造の問題は、英語だけでなく数学でも広く起きています。問題を読んでわからないと感じたとき、すぐに生成AIに「この問題の答えを教えてください」と入力して答えを得る。あるいは、少し考えてすぐに解答冊子を開いてしまう。そうして1時間でどんどん問題をこなし、「今日はたくさん勉強した」と満足してしまう生徒が少なくありません。
「少し考えてすぐに答えを見る」「理解より先に正解を求める」という習慣は、実はかなり多くの生徒に程度の差こそあれ見られます。1問につき30秒も悩まずに答えを見てしまう、なんとなく解法を眺めて「わかった気」になってしまう。こういったことが積み重なると、知らず知らずのうちに思考力の成長が止まってしまいます。
「でも、答えを見て解き方を学ぶのも勉強じゃないの?」という声もあるかもしれません。もちろん、模範解答を参考にすること自体は有効な学習法です。大切なのは順番です。自分なりに考え抜いてから答えを見るのと、少し眺めてすぐ答えを見るのでは、同じ行動でも脳への影響がまったく異なります。
0.1kgのダンベルで筋トレしても筋肉はつかない
筋トレに例えてみましょう。筋肉を鍛えたいのに、0.1kgのダンベルしか持ち上げなければ、いつまで経っても筋力は上がりません。「ダンベルが重くて上げられないから持ち上げない」では、筋肉に負荷がかからず、成長が生まれないのです。
もちろん勉強は、わからないことをそのままにしておくのも良くないことです。しかしここで重要なのは、「わからないまま放置する」のではなく、「わからないままでもまず自分で考える時間をつくる」ということです。うんうんと悩んで、それでもわからなかったときに初めてヒントを求める。その「悩む時間」こそが、脳に負荷をかけている瞬間であり、学力が伸びる瞬間でもあります。





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら