地方スーパー上京ラッシュの中、ベイシア新業態《オトナリマート》オープン→行ってみて「決め手に欠ける」と感じた訳

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ベイシアは関東のロードサイドを中心として全国130店舗以上に展開する大型スーパーだ。100台以上の車を停められる駐車場が広がり、店内を回遊するだけで10分以上かかる店舗が多い。

ベイシア外観
巨大なローカルスーパー・ベイシア(写真:筆者撮影)

ベイシアは群馬県民に愛されるスーパーでもある。もともとは街の衣料品であり、店舗のある伊勢崎市にちなんだ「いせや」という店舗名だった。そこから群馬県各地に展開し、1996年にベイシアへと名前を変えた。カインズやワークマンなど全国で知られている店舗の中核企業でもあるため、地元の人が誇りとしている企業でもある。

ベイシアのロゴ
このロゴがトレードマーク(写真:筆者撮影)

そんなベイシアの魅力は大型パックに詰められたお得な精肉やボリューム重視のまんぷく弁当だ。その代表的なメニューが2025年まで提供されていたカレー&麻婆豆腐バイキングである。

このバイキングでは、惣菜コーナーに置かれた業務用の炊飯ジャーとスープジャーから楕円形のカレー容器に好きなだけご飯やカレーを詰めることができた。価格はなんと299円(税抜)だ。SNSで販売休止のアナウンスが告知された際には「続けてほしい」との声が相次いだ。

「広く安く大量に」を体現しているベイシアだが、都市圏で広い店舗は構えられない。また、地方よりも若い世帯が多いため、ベイシアとは異なるラインナップも必要だ。「おひとり様」を見据えたオトナリマートはどのような店舗なのだろうか。

ライブキッチン、惣菜を主軸にした店舗空間

オトナリマート伊勢崎下道寺店
オトナリマート伊勢崎下道寺店は8:00~21:00で営業(写真:筆者撮影)

「オトナリマート」の広さの体感はベイシアの半分未満で都心にあるスーパーより少し広いくらいだった。入口にコンビニのようなコーヒーマシンがあり、右手には食品コーナーがあった。

食品コーナーは非常にコンパクトだ。一般的なスーパーでは、野菜や果物コーナーに始まり、精肉や鮮魚、卵や乳製品などの購入頻度の多い商品へと続く。店舗を回遊させて滞在時間を長くすることで購入数量を増やすのが目的だ。

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