10万円切りの「MacBook Neo」を徹底検証 iPhoneチップ搭載の格安Macはどこまで使えるのか、割り切り仕様の実力を探る

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トラックパッドも異なる。面積が小さく、他のマシンのような感圧式ではなく、物理的にトラックパッドが押し込まれるタイプ。ただしクリックは手前だけでなく、全面どこでもできる。もう使い慣れてしまった感圧式の操作感より古さを感じるが、困るということもない。

使ってみて意外とグレードの差を感じたのはディスプレイだ。13.3インチから13インチに小さくなっている。解像度や表示品質はプロユースでなければ問題ないのだが(P3非対応)、表面がピカピカで映り込みやすい。

MacBook Proでは映り込みを極限まで抑えるオプション、Nano-textureを選べるが、それを選べないMacBook Airでも、最近のモデルはアンチグレア性能が良くなっていたのだと気付かされる。その点、MacBook Neoは背後に窓があると映り込みが気になるかもしれない。

13インチになった分、画面のフチが若干太い。これもMacBook Airと比べれば目立つが単体では気にならない。また、カメラがフチに内蔵されたので、ノッチがなくなっている。これは美点。カメラは1080p(約200万画素相当)と少々古い。最新のMacBook Airは1200万画素のセンターフレームカメラなので、だいぶ差がある。

スピーカーもMacBook Airは4スピーカーだが、MacBook Neoは2スピーカーで小さい音で聞くならまだしも、大きな音で音楽を聴くとなると低音が心もとない。もし、MacBook Neoで音楽を聴くなら外部スピーカーをつないだほうがいいだろう。

256GBの下位モデルはTouch IDまで省略されている。Apple Watchを付けていればロック解除するように設定できる。そうでなければ、手動でパスワードを入れるしかない。

左のインディゴが512GBのTouch ID付き。右のシトラスでは省略されている(写真:筆者撮影)

Neoの『不思議な魅力』

上位モデルと比べると気になる点もあるが、一番素敵なのは愛らしいことだ。

性能は上位モデルに劣るが、角Rの違いや、ディスプレイのフチの広さ、カラフルな色などが、親しみやすさを演出している。アップルマークが違う金属になっていないのもシャープな感じを抑制している。しばらく使っていると「持ち歩きたいな」という気持ちになってくる。

左がMacBook Neo、右がMacBook Air。微妙なデザインの違いで、キャラクターを生み出し続けているのが興味深い(写真:筆者撮影)

実際に、どのぐらい日常で使えたかはまた後日レポートするが、「数多くの欠点を理解」していれば、MacBook Neoライフは楽しいものになりそうだ。使っていると、欠点さえ魅力に感じる。それこそが、かかった人にしかわからない『アップルの魔法』なのかもしれない。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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