建国時には"辺境の地"であったはずのアメリカが、世界における《例外の国》になり得た真の原動力

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
アメリカが「特別な国」となった原動力について解説します(写真:こたつ/PIXTA)
Make America Great Again――。ことあるごとにトランプ大統領が口にするこのスローガンについて、何をもって「偉大」とするのかは判然としないところですが、武者リサーチ代表の武者陵司氏は、私たちは嫌米・親米の立場によらず、アメリカが「特別な国」であることだけは認める必要があると言います。
武者氏が指摘する、辺境の地での建国からわずか400~500年ほどで、世界のスーパーパワーへとのし上がったアメリカの「特別さ」とはいったい何なのでしょうか。同氏の著書『トランプの資本主義革命』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

世界に対して「特別な使命」を負っている

「アメリカ例外主義(American exceptionalism)」という言葉をご存じだろうか。

これは、アメリカが歴史や政治制度、それらに支えられた国の発展成長など、他の先進国とはまったく違う優位性を持ち、物質的・道義的に比類ない存在であることから、世界の安全、世界の人々の福利に対して特別な使命を負っていることを指している。

嫌米の立場をとっている人たちからすれば、「何をふざけたことを」と言いたくなるところだと思うが、私はアメリカが「特別な国」であることを認める必要があると考えている。

まず大前提として、資本主義の母国はアメリカであることを指摘しておきたい。

イギリスは資本主義をつくったが、完成させることはできず、結局、途中でアメリカやドイツに敗れ、英国の産業は衰退した。海外に対する金融と海運で儲けたが、国内が潤わなかったことが大きな原因である。イギリスの覇権はおよそ100年で終わりを告げた。

次ページ貴族を頂点とする「階級社会」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事