吹奏楽部「大編成の存続危機」が実はチャンスと言えるワケ、《指導と編成》進化のカギを握る驚きの"先端技術"とは?
少子化の波が襲う中、全国で部活動の地域展開が進められている。しかし、そうした転換期において、吹奏楽部がとくに頭を悩ませることになるのが、「指導や編成」の課題だろう。
吹奏楽部の地域展開のあり方は、自治体ごとにかなり異なる。数十名の大編成を維持できる地域もあれば、サックスだけ、金管だけといった特定の楽器群のみの「小合奏隊」になる可能性も高い。
だが、そのような小合奏隊が定期的に連携して大編成の吹奏楽を組織することも1つの理想であり、困難な地域展開を乗り越えて新たな価値を生み出していくための重要な試みになると筆者は考えている。こうした演奏団体を「地域響〜WINDS UNION~」、その連携を「地域響連携~WINDS LINK~」と呼びたい。
「大編成」偏重が招いた弊害
なぜ地域響に希望を見いだすのかというと、これまでの吹奏楽界は、大編成を美徳とするコンクール文化に偏重しすぎて弊害が起きているからだ。例えばそれは、昨今のアンサンブルコンテストやフレキシブル編成におけるレパートリー(作品)の質的凋落に顕著に表れている。
吹奏楽のレパートリーは幅広い音楽領域をカバーしており、それが魅力となってきたのも事実だが、どのジャンルにも振り切れていない“中途半端さ”が致命的弱点となっている。これは「基礎的な音楽教育の不足」と、道を極めようとする「志向性の低さ」によって人材が育たなかった結果だと思われる。





















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