枝豆・ポテトの牙城崩壊…「冷凍ブロッコリー」が販売金額1位に躍り出た背景事情

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冷凍食品で変化が起きているのは、野菜だけではない。温めるだけで食事が完結する冷凍調理品の分野でも、新たなカテゴリーが存在感を増している。

冷凍調理品の中で存在感を増しているのが主食だ。冷凍調理品全体に占める主食の金額構成比は、2017年の47.2%から2025年には52.6%へと拡大し、半数を超えた。コメの価格高騰を背景に、価格が比較的安定している冷凍のパスタやうどんへの代替需要が伸びた面もあるだろう。

その主食分野の中でも、ひときわ急成長したのが「ワンプレート冷食」だ。主食とおかずが一つのトレーにまとまった商品で、2017年比での伸びは1411%(約14.1倍)に達する。2025年の市場規模は158億円と、冷凍食品の定番であるお好み焼き(136億円)やおにぎり(109億円)を上回る規模となった。

ワンプレート冷食が人気になったワケ

ワンプレート冷食が伸び始めたのは2019年。前年から大きく市場規模を伸ばし、存在感を高めた。人気を牽引したのが、2018年に登場した和食系ワンプレートだ。10品目以上の食材を一皿に収め、バランスのよい食事が手軽にとれることの訴求が支持を集めた。

さらに2020年からのコロナ禍による巣ごもり需要の拡大に加え、「健康でいたい」という意識の高まりが、手軽さと健康訴求を併せ持つワンプレート冷食の利用を後押しした。

コロナが落ち着いた2023年以降も成長が続いた理由の一つは、商品ラインナップの拡充だ。店頭で販売されたワンプレート冷食の種類は、2022年の66種類から2025年には156種類へと2倍以上に増えた。チキン南蛮やカツカレーなどボリューム感を前面に出した商品も増え、用途や気分に合わせて選べるようになったことが、新たな需要を掘り起こしたと考えられる。

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