枝豆・ポテトの牙城崩壊…「冷凍ブロッコリー」が販売金額1位に躍り出た背景事情
好調を支えたもうひとつの要因として、価格面での“コスパの良さ”も挙げられる。2025年時点の1kgあたりの平均価格(税抜き)を比較すると、ブロッコリーは954円とポテト(915円)や枝豆(766円)を上回っている。だが、2017年比での値上がり率を見ると、ブロッコリーは約1.14倍にとどまり、ポテト(約1.47倍)や枝豆(約1.33倍)ほど上昇していない。単価は高めでも、上がり方が緩やかな分、相対的に選ばれやすくなった可能性がある。

その背景にあるのが、容量の大型化だ。2017年には冷凍ブロッコリーの98.4%が300g以下の小容量品だったが、2025年には300g超が52.4%と過半数を占めるまでに逆転した。大容量化によって1回あたりの実質的な価格上昇を抑えることに成功している。
加えて、天候不順などで生鮮ブロッコリーの価格が高騰した時期と重なったことで、価格が比較的安定している冷凍品のメリットが際立った面もありそうだ。
世代で分かれる「定番」
では、誰がブロッコリーを買っているのか。全国約7万人の生活者から買い物データを継続的に聴取する「インテージSCI」を年代別に見ると、興味深い傾向が浮かぶ。

冷凍ブロッコリーは10〜20代の購入金額構成比が28%と、30代以上と比べて高い。同じ健康野菜のほうれん草でも10〜20代の構成比は大きいが、ブロッコリーの存在感はとりわけ目立つ。若年層では健康・美容への関心が高く、たんぱく質を意識した食生活とも相性がよいことが背景にあるのかもしれない。
一方、30〜40代ではポテトが多く、50代以上では枝豆が根強い人気を誇る。ポテトは子育て世帯の需要、枝豆はお酒のつまみ需要を捉えたのだろう。それぞれの生活スタイルが、冷凍野菜の選択に表れている。





















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