
さらに私立小に入学した後も授業料に加え、周囲の教育熱に押される形で、入学直後から英語塾や進学塾へ通わせる家庭も多い。「中学校受験がないから、その分、英語や音楽、スポーツ、サマープログラムに」と、課外活動への支出は膨らむ一方だ。
つまり、小学校受験は中学校受験の「代替案」ではなく、さらなる教育投資への入り口に過ぎない。
エスカレーターという安全パスポートは過去のものに
次に「タイパ(時間対効果)」の側面だ。「一度入ってしまえば大学まで安泰」というのも、もはや過去のものとなりつつある。内部進学の基準は年々厳格化しており、内部進学のために相当の学習量を求められるようになっている。
例えば、早稲田実業学校初等部は、高学年になると通常の算数に加え、中学の先生が教える算数の授業がある。中学受験の算数などの分野も学習し、宿題量もかなり増えるという。
次ページが続きます:
【効率重視が生む「全落ち」の矛盾】
